2012.0201
社会福祉士のお仕事医療福祉学科
はじめまして。医療福祉学科所属の教員で「相原(あいはら)」と申します。
さて、私は現在、静福大生の皆さんが「社会福祉士」になるためのお手伝いをしていますが、その社会福祉士国家試験が先月29日(日曜日)に行われ、概ね70人程度の静福生が各地の試験会場で受験をしました。この社会福祉士国家試験は全国平均合格率が30%前後の難関として有名ですが、昨年の静福大生は現役だけで42.3%という合格率をたたき出し、一躍、静岡県NO.1になりました。今年の合格率は昨年同様3月の合格発表を待たなければ分りませんが、昨年同様、良い結果を期待したいものです。ちなみに私は、試験の前日、研究室所属のゼミ生に激励メールを送っています。
ところで、皆さんは、この「社会福祉士」がどのような仕事をするのか知っていますか。えっ、お前は知っているのかですって。知っていますとも。だって、私自身も社会福祉士なのですから。しかも、福祉の現場で18年も相談援助の仕事をしてきているのです。
実は、皆さんが住んでいるこの世界は、社会生活ができなくなってしまうような様々な困難に満ち溢れています。例えば、病気になって働けなくなれば生活するためのお金を稼ぐことができません。その病気を治すことができずに「障がい」を持つことになればなおさらです。それだけではなく、高齢になって介護が必要になったり、離婚をした結果子どもを育てられなくなったり、あるいは虐待したり・・・。さらに、日本の国全体を考えたときも、お年寄りの数はどんどん増えるのに若い人の割合は減っていく「少子高齢化」のため、人口がどんどん減っていくような事態にすらなっているのです。
社会福祉士は、このような社会生活が困難になってしまう様々な問題を抱えて困っている人たちの相談にのり、どうすれば良いのかを一緒に考えて、少しでもその人らしく生活していけるようになるためのお手伝いをするのが仕事なのです。また、働く職場は老人ホームや障がい者施設だけでなく、虐待された子どもが入所する児童養護施設、県庁や市役所などの公務員まで実に幅が広いのです。そして、何よりも、人の役に立つことができるという点にこそ、最大の魅力があるのです。
東日本大震災は、実に多くの人を生活に困る状況へと追いやりました。しかし、その一方でボランティア活動は活発ですし、家族のつながりが見直されるなど人と人との「絆」を再確認するような動きも広がっています。さらに、人間と動物との決定的な違いは「見ず知らずのアカの他人を助けようとする心の動き」なのだという人もいます。皆さんも、このような世界に足を踏み入れてみては如何でしょうか。
2012.0130
はじめまして! 向山のペルソナ断片集健康福祉学科
はじめまして、みなさま。健康福祉学科の向山と申します。しばし、おつきあいいただければ、と思っております。
専門は、生成文法というなにやらむずかしそうな分野になっておりますが、簡単にいってしまえば、「人間はどうしてことばをつかってコミュニケーションがとれるのかな」ということをうんうんうなって考えることになっております。
けれども、本学では、主に「英語」らしきものを担当しております。英語の歌を教材にその歌の文化的背景やら、歌詞の「ふかーーい」意味やらを学生のみなさんといっしょに考えたりします。また、シェイクスピアという400年くらい前の劇作家の作品を読んで(今年は『ロミオとジュリエット』でした)、人間のもっている業をわらいとばしたり、つかの間の「恋愛体験」などを楽しんでおります。
また、「教養講読」と「教養研究」という授業では、村上春樹さんの作品を読みながら、文学と親しみ方を実践しております。学生さんからのおもわぬ発言に「最近の学生さんもまだまだ、捨てたものではないわい」と心の中でほくほくしています。
研究室では、週に3回、自発的に勉強したいという学生さんと勉強会をしています。大学院を目指している学生さんとは、志望大学院の過去問(主に英語)をいっしょにといたりしています。(大学院受験を目指している人は、なるべくはやく準備した方がいいですよ!)。哲学やら教育に関心のある学生さんとは、その分野の英語の文献を(今はゲーテです)読んだりしています。
また、悩みを相談に来る学生さんもいます。ドアごしにシクシクした泣き声が聞こえたとしても私が泣かせたわけではありませんので、勘違いのないようにお願いいたします。
それでは、最後に、一言。シェイクスピアの『ハムレット』からです。
Brevity is the soul of wit. 簡潔こそは知恵の魂(小田島雄志訳)
また、いつかお目にかかる日まで。
2012.0123
もうすぐ介護福祉士の実習です健康福祉学科
2012.0113
ケアするものがケアされるということ医療福祉学科
某大手ツアー会社が仕立てた専用バスで10月28日(金)23:00に東京駅を出発し、30日(日)21:30頃東京駅に戻ってくるという2泊3日の災害ボランティア活動に参加してきました。このボランティアサポートプランは、忙しい人向けに週末を有効に活用して被災地での活動ができるよう、新幹線を利用した1泊2日コースなども用意しており、3万円ほどの費用はかかるが、日程的には無理なくボランティア活動に参加できるものです。費用の面からみれば、例えば、静岡県ボランティア協会が募集している「被災地復興ボランティア」などは、木曜日から月曜日までの5日間で約1万円(旅費3,000円、宿泊費一泊500円+食費一日1,000円)ですが、時間を有効に使おうとすれば割高になるのもやむを得ないところです。今回の参加者は総勢40名余りで、男女半分ずつくらい、年齢層は19歳~62歳でした。このプランだけでも、すでに30班延べ1,200人ほどのボランティアが活動に参加しているとのことです。その多くは首都圏からの参加者のようですが、宮崎県からの参加者も一人いました。実は、9月21日(水)~23日(金)のプランに申し込んでいたのですが、台風15号が9月21日(水)の14:00頃静岡県浜松市に上陸し、今まで経験したことのないような暴風雨により、集合場所である東京駅に行けず、1ヶ月順延しての参加となったのでした。
今回の活動で瓦礫の撤去作業をした場所は、高田松原の奇跡の一本松(写真上)から北西方向、気仙川を1.5kmほど上った北野神社今泉天満宮の一本杉(樹齢700年~800年:写真下)北側の56世帯1,000人ほどの元住宅地でした。震災から7ヶ月余り経過した時点でも、この付近は全く手がつけられていないとのことで、それだけに、今回の作業中でも、ガラスや鋭利な金属を踏み抜いて負傷するボランティアや、人骨が発見されたとの報告もありました。今なお、行方不明者の数は3,671人(2011年11月5日現在)ですが、このような地道なボランティア活動によっても少しずつではあるが、行方不明者の数が減ってきていることが分かりました。瓦礫と一言でいっても、それは巨大津波によって押しつぶされ流された生活そのものであり、汚泥によって真っ黒になった衣服や靴など、かつてこの地で生活をしていた住民の気配を感じさせるものを集積する時は胸が詰まる思いでした。そして、そこには56世帯もの集落があったとは到底信じられない茫洋とした光景が広がっていました。震災前は風情のある松原と町並みがあったことが信じられません。
2日間の作業中、この瓦礫撤去作業を依頼された地元の方が、蒸かした栗や手洗い用の水を私たちのためにと用意されたのですが、まさに「ケアするものがケアされる」ということであり、ただただ恐縮するばかりでした。今回の災害ボランティア活動を通して、民間のツアー会社である民セクターと陸前高田ボランティアセンターという協セクターの連携により、災害ボランティア活動が継続されている様を見ることができました。 石光和雅
2012.0112
ウエルネスな時間と空間 --釜石ボランティア記-- 野坂俊弥健康福祉学科
年末年始の休暇を利用して、被災地支援ボランティアに行ってきました。仮設住宅での作業の手を止めてふと顔を上げると、穏やかな日差しの元で紫煙をゆったりくゆらせる老翁がお一人。早速お話しをうかがっていると、災害で大切な家や友人をなくされたというのに背筋をシャンと伸ばして遠くを見つめながら「オレ達ががんばらねばなぁ」と予想外の力強いひと言。その頼もしさと一緒にいる心地よさは、まさに私の研究課題であるウエルネスを体現する人との邂逅を実感できる体験でありました。
ウエルネスという言葉はすでによく使われているのですが、その概念は意外と知られておらず、それは「自分の人生には自分で責任を持つことを自覚し、より幸福でより充実した人生を送るために、自分の生活習慣を点検し、自分で変えなければならないことに気づき、これを変革していく過程(「ウエルネスの理論と実際」野崎康明著、メイツ出版)」と定義されています。つまりそこでは、心身の健康状態ももちろん重要ですが、人生観や価値観、あるいは環境などを含む総合的視座に立脚した健康観を持ち行動することの重要性が謳われています。ですので、自分の町を愛しその復興に自ら貢献する人生に価値を置くお年寄りのたくましい立ち姿と新年の陽光に、ウエルネスな風景を見て取ることができました。しかしその一方で、ウエルネスを評価する調査項目の開発作業を牛歩のような速度で進めている私としては、人生の先輩から一喝して頂いた思いがしました。
みなさんにとって実り多い一年になりますように。
















