教員ブログ

もうすぐ七夕ですね

  • 福祉心理学科
  • 2017年6月26日

七夕は、五節句の一つで、7月7日に行われる日本の伝統行事です。

古来、中国では「牽牛(けんぎゅう)」星は農業をつかさどる神、「職女(しょくじょ)」星は織物や裁縫をつかさどる神としてあがめられてきました。そして、この二つの星が天の川をはさんでめぐりあう七夕の日、裁縫などの技術の上達を願うため、「牽牛」星と「職女」星をまつる「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が行われていました。それが日本に伝わり、日本にもともとあった信仰と組み合わさって誕生したといわれています。すでに奈良時代には七夕行事が行われていたそうですよ。
 
現在の七夕まつりといえば、全国的には宮城県仙台市が有名ですね。静岡の清水でも行われていますね。大体、願い事をしるした五色の短冊を笹に飾って星に祭り、朝に川に流すという形が基本のようです。しかし、近年は環境問題もあって川に流すことはしなくなってきたようです。七夕が過ぎると夏休みももうすぐですね。
 
さて、今年の七夕では、どのような願い事をしますか?あなたの願いがかなえられますように。

(福祉心理学科 梼木てる子)

宮本武蔵という生き方

  • 福祉心理学科
  • 2017年6月2日

高校時代を振り返ると、吉川英治著「宮本武蔵」を何度も読み返したことを覚えています。その思想は、その後の自分の人格形成に大きな影響を与えました。心の奥底に刻み込まれた価値観は、今でも無意識に要所要所で現れてきます。

ところで先日、九州熊本を訪問する機会がありました。熊本と言えば細川藩のお膝元、宮本武蔵が長い浪人生活の末、59歳にしてはじめて、念願の仕官を手に入れた地です。そして武蔵は、この地の霊巌洞という洞穴に籠り、「五輪の書」を書きあげたのです。「五輪の書」とは宮本武蔵が執筆した兵法の基本書の一つであり、現在でも実践的な人生訓として世界中で読み継がれています。

熊本に来たのだから、少しでも武蔵に近づきたいという想いに駆られ、この霊巌洞を訪れました。山深い緑を抜けると、ひっそりとした大きな洞穴が現れてきます。早速洞穴に入り、武蔵も眺めたであろう眼下の山林に視線を向けました。静寂の中、太陽の光や新緑がとても眩しく、洞穴の内側と外側の境界線を体感できる空間で、物事を深く思慮するうえで最適な場所です。ここで武蔵は余生を送り、1年足らずで「五輪の書」を書き上げ、寿命を迎えることとなります。

命を懸けた武道に人生を捧げ、二天一流の兵法を極め、日本一の剣豪として天下に名声を上げ、しかし夢の仕官が叶うも59歳という苦難に満ちた人生です。この場所で武蔵は自分の生涯を振り返り、そして後世に伝えるべき魂を、一文字一文字、文章に刻み込んだことを想像すると感無量になります。

熊本城につながる街道沿いに、武蔵塚公園という墓地があります。そこには、鎧や甲冑を身に付けた武蔵が、立ったまま埋葬されています。没後372年が経過した今でも、武蔵は細川藩を見守っているのです。

(福祉心理学科 岩本勇)

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高齢者の自伝的記憶

  • 福祉心理学科
  • 2017年3月1日

 「小学校時代に経験したこと」とか「2000年の夏どこへ旅行に行ったか」などの自分自身についての記憶がある。このような記憶は,自伝的記憶(autobiographical memory)とよばれています。

 自伝的記憶についての記憶の量は膨大であり,すべて主観的なものであるとも言えます。実証性にかけることから,重要な研究テーマであると認識されていたにも関わらず,従来からの実験室での記憶実験においてはあまりとりあげられることがありませんでした。
 ところが,単語手がかり法と呼ばれる実験方法が,米国の著名な心理学者であるルービン(日本にも何度か来ています)を中心として組織的に研究が行われ,高齢者についても多くの検討が重ねられてきています。この単語手がかり法は,英国のゴールトン卿によって初めて考案されました。

 実験参加者は一連の単語のリスト(本,機械,悲しみ,喜び)を与えられます。それぞれの単語に対して個人的な記憶を自由に連想します。そして,単語リストの連想終了後,連想された出来事の日付の報告が求められました。その結果,連想される記憶は,児童期(39%),成人期(46%),最も最近(15%)の3期からでした。
 ルービンらは,記憶頻度の分布について過去に行われた3つの実験に参加した実験参加者を用い,高齢者70名についての再分析を行いました。 

 

自伝的記憶_図

 

 図1の縦軸には,生起された記憶頻度の合計,横軸には,出来事を記憶していた年数(記憶保持期間)が示してあります。図1が示すように,最近約20年間(図の横軸の1-10から11-20)では,最近になるに連れて記憶頻度が高くなる現象がみられます。また,実験参加者の出来事が起こった時の記憶保持期間が41-50の期間(実験参加者の暦年齢では21歳~30歳)で頻度が高くなる現象(レミニッセンス・バンプ)がみられます。さらに彼らは図1ら示される現象以外にも,生後0歳から10歳くらいまでの乳幼児期のころの記憶について検討した結果,生後0歳から5歳まではほとんど記憶がないという幼児期健忘という現象の報告も行っています)。

 なお,自伝的記憶のなかでも,一時的に記憶頻度が高くなる現象については新たな知見も報告されています。情動との関連からの検討が行われ,負(negative)の情動よりも,正(positive)な情動を伴った出来事の方が記憶頻度が高くなるとの報告がありあります。

 以上,高齢者の自伝的記憶では,20歳代の正の情動の出来事の記憶頻度が高いことが明らかになっています。

(福祉心理学科 石原治)

家庭に恵まれない子どもの養育 ~里親制度って何?~

  • 福祉心理学科
  • 2017年2月20日

こんにちは。福祉心理学科の相原です。

さて、2月19日(日)に東京の虎ノ門で「里親養育の質の向上を目指して」という興味深いフォーラムが開かれるということでしたので、休日返上で(笑い)参加してきました。

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ところで、皆さんは「里親制度」のことをご存知ですか。

実は、今の日本には何らかの事情で生みの親に育ててもらえない0歳から18歳までの子どもが4万人近くいますが、そのうち85%くらいの子どもは施設で生活し、15%くらいの子どもは里親さんの家で生活しています。

生みの親が育てられない事情は様々ですが、最近は、虐待や育児放棄などが多くなってきており、親から虐待された結果、心に傷を負った子どもも少なくありません。

つまり、里親とは、そのような子どもたちを自分の自宅に迎え入れ、豊かな愛情と適切な養育方法に基づき子どもたちの健全な成長発達を促す人のことであり、国が保障する児童福祉制度の重要な柱にもなっているのです。

ここまで読んだ方は、里親制度について興味が出てきましたか。それとも、養子縁組とはどのように違うのだろうかとか、どのような人が里親になるのだろうかとか、様々な疑問が湧いてきましたか。

もしそうなら、私と一緒に勉強しましょう。今回のフォーラムでは、イギリスでどのように里親制度が運営され、里親にどのような支援がされているのかを学ぶことができました。

一人でも多くの方に、子どもと家庭が置かれている状況や、そのような子どもと家庭への支援のあり方について感心を持っていただけることを願っています。

(福祉心理学科 相原眞人)

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第39回静岡県ボランティア研究集会が開催されます

  • 福祉心理学科
  • 2017年1月11日

 ボランティア研究集会は、静岡県内でボランティア活動や市民活動に関心を持つ人たちや実際の活動に参加している人たちが一堂に会し、情報の交換や話し合いを通してお互いの活動に関する学習を深めるとともに、ボランティア同士のネットワークづくりを推進することを目的に開催されます。
 私はこの研究集会の実行委員として企画・参加しております。午後の分科会では第7分科会「~ひとりぼっちをなくしたい~自分の・あなたの・みんなの居場所」が担当です。

(福祉心理学科 渡邊英勝)
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