教員ブログ

♪キタキツネ♪

  • 医療福祉学科
  • 2017年9月6日

実家がある北海道の富良野に帰省した時だった。

クルマを走らせていると道路の脇から、キタキツネが顔を出した。
この春に生まれた子どものキタキツネとその母親の姿…
母親は毛が抜け変わる時期のようであったが、子どものキツネはまだ子犬のようなかわいい目をしていた。(つい触れてみたい気持ちになった)

クルマの中からであるが、「ずいぶん人になれているなぁ…」という思いながら、かわいさに癒されシャッターを押した。
しかし、静岡に戻りテレビのニュースでは、北海道のキタキツネの数が増え、キタキツネから感染するエキノコックス(人間の肝臓に寄生)が問題視されていた。そういえば数十年もの前から指摘されていた感染である。観光客がかわいさについ食べ物やお菓子をあげてしまう。そのことをキタキツネが学習してしまい、私のクルマからずっと離れなかったのは、あの子どものキツネも食べ物を期待していたのだろう。

「良かれ」と思ってした行為が、結果的に「大きなお世話」になってしまう。福祉の相談援助も同様であり、相手にとって「良かれ」と考えて制度やサービスを駆使しても、障がいを持つ方々の想いとは違ってしまえば、社会復帰や自立に結びつかないことも多々ある。

かわいいキタキツネから私たち援助職としての「初心」を教えられた一場面であった。

(医療福祉学科 長坂和則)

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ふーん、そうなんだ

  • 健康福祉学科
  • 2017年9月4日

前期の日本史の講義では、できるだけ季節感を出そうとしました。初回は「桜」で、日本人と桜の関わりを、古代から現代までいくつかのポイントで追ってみました。以後、初夏の「長良川の鮎鮨」、「初鰹」、梅雨の「あじさい」などを話し、暑いころに「シルクロード」、「素麺」、「シベリアのイクラ」、そして最後は「花火」で終えました。「花火」の講義は、ちょうど安倍川の花火大会のころで、当日の予習の時間ともなるようです。

毎回、講義のまとめに、当事者意識を持ってもらうための設問を必ず1つ置きました。「あなたはどこの素麺を誰と食べたいですか?」とか、「江戸時代の花火師の家に生まれたら、あなたはどんな人生を送りますか?」とか。模範解答はないのですが、それぞれその日のテーマを自分のものにしてくれたらいいなと思ったのです。

「シルクロード」の講義の終わりに、大講義室の一番後ろの席から学生のAさんが近づいてきて、「で、先生はどうなの?」と聞かれました。「え?」、不意を衝かれて、何のことかと一瞬とまどいました。「だからさ、キャラバンだったらさ」と言うのです。その日の設問は、「シルクロードのキャラバンの子どもに生まれたとして、あなたはどんな人生を送りますか?」でした。

「俺はだめだな、すぐ死んじゃうよ」と答えると、「ふーん、そうなんだ」とつまらなそうに帰ってしまいました。あとで、Aさんの回答を読むと、「いいじゃん、ステキじゃん。キャラバンの子になっていろいろ行けるジャン」とありました。

自分の心が劣化していることを教えられた1シーンでした。

(健康福祉学科 小田部雄次)

不登校のススメ

  • 福祉心理学科
  • 2017年9月4日

9月1日は、1年で最も10代の自殺者数が多い日です。報道でご覧になった方もたくさんいらっしゃるでしょう。夏休みが終わって学校が始まる、でも行きたくない、でも行かなきゃいけない、どうしよう? どうしようもない。このようにして追いつめられたあげく、自ら死を選んでしまう人が後を絶ちません。
上に書いた思考の流れは、どこかが間違っています。どこが間違っているのでしょう? 「夏休みが終わって学校が始まる」これは事実です。「でも行きたくない」これは正直な気持ちでしょう。「でも行かなきゃいけない」ん? 誰がそんなこと言っているんでしょう? お母さんが? お父さんが? 先生が? それとも自分の中の心の声が??

学校は別に行かなきゃいけないところではありません。子どもは学校に行かないといけないというルールはありません。義務教育という言葉があります。義務教育の義務とは、親が子どもに教育を受けさせる義務のことです。親が子どもを学校に行かせずに働かせたりしてはいけませんよ、という意味です。

多くの人にとって多くの場合、学校には行けるものなら行っておいたほうが、後の人生の幸福につながりやすいかもしれません(ただしそれも100%ではありません)。ただ、くれぐれも間違えないでください。人は幸福な人生のために学校に行くのです。学校に行くために幸福な人生を犠牲にする必要は、どこにもありません。

あなたが生きているということよりも大切なことなど何一つないということ、そのことを忘れないでください。

(福祉心理学科 草野智洋)

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