教員ブログ

「走る」時、両足が地面から離れるか

  • 子ども学科
  • 2017年7月26日

「走る」と「歩く」の違いは、両足が同時に地面から離れるかどうかだと言われることがあります。確かに、「走る」の意味を、「とびはねるようにして足を速く動かして前に進む」(現代新国語辞典)のように説明することが多い。しかし、私(山梨県東部出身)が使う「走る」は「両足が同時に地面から離れ」なくてもよい。「足をひきずりながら走った」と言うことができるのです。どうしてこういう食い違いが起こるのか。それは、私の語彙には「跳ぶ」があり、「呼ばれたので、跳んで来た」のように使います。「足をひきずりながら跳んで来た」とは言えない。つまり、私の「走る」(公的場面で使用)は「素早く移動する」、「跳ぶ」(日常的に使用)は「足で地面を蹴ってはねるようにして素早く移動する」(他に、「足で地面を蹴って空中にはね上がる」の意味もあります)なのです。これは、おそらく近世頃の用法を保っているもので、共通語の「走る」は「跳ぶ」の意味を奪った新しい用法だと考えられます。共通語の「跳ぶ」には「足で地面を蹴って空中にはね上がる」の意味はあるのに、「足で地面を蹴ってはねるようにして素早く移動する」という意味はないからです。

この「走る」と「跳ぶ」の意味関係は、「歩く」と「歩む」に似ています。「歩く」は「あり・行く」の複合形で(複合形であることはアクセントの特殊性から分かります)、中古の意味は〈あちこち移動する。(馬や舟で移動することもある)〉でした。「歩む」の方は、〈足を使って一歩一歩進む〉でした。現代語の「歩く」は「歩む」の意味を奪ったのです。

(子ども学科 久島茂)

ゼミがつ ゼミにち ゼミようび

  • 子ども学科
  • 2017年7月25日

絵本作家の荒井良二さんがわたしは、すきだ。
あまりにすきなので、ゼミのみんなといっしょに荒井さんの絵本を読むことにした。わたしは「ここがすき」とか「ここが不思議」とか「ここが疑問」など感じるまま思うままに書き連ね、レジュメにして発表した。けれど、そんなモノを簡単に飛び越えてくるようなみんなの「これすき」「これなに」「めちゃかわいい」というコメントや見せ合いっこしてうふふと笑い合っちゃう姿に、くすぐったいようなうれしさと信頼感を得たのだった。

そしてみんなにも作家さんをひとり選んで紹介してもらうことにした。それぞれ文字通り山ほどの絵本と「すき」と「問い」が詰まったレジュメを用意して持ってきてくれた。聞き役のみんなも待ちきれないと言わんばかりに絵本の山に手をのばし読みふける。ほんとうにみんなちゃーんと「紹介したい」「だいすき」っていう気もちをここに持ってきてくれたんだなぁ、そしてみんなちゃーんとその気もちを受けとって感じられるんだなぁ、しみじみすてきなひとたちだなぁと、ますます私の中のよろこびと確かさはふくらんだ。

思いかえせばわたしには、いつもたのしそうにうれしそうに絵本を読み聞かせてくれる母のようなあたたかいセンセイがいた。「すき」でも「きもちわるい」でもなんでもいい、そのひとが確かに感じているその「感じ」が詰まった語りは、しっかりと聞いているわたしたちのからだにも届く。そのことを教えてくれたセンセイだった。そうだそうだこの感じ…これって授業も同じことなんだよなぁと思いめぐらしつつ前期を終えられたこと、「この感じ」を鮮明に思い出させてくれたゼミのみんなに、こころからの ありがとう を伝えたい。

(子ども学科 山下紗織)

2017 教員ブログ用写真 山下紗織

Pepperくんとイザベル

  • 医療福祉学科
  • 2017年7月19日

卒業研究恒例の「盲導犬の里 富士ハーネス」に行くと今年はPepperくんが職員として働いていました。

写真1 (1)

施設見学よりPepperくんと話している時間のほうが長くなってしまいそうですが、今年の学生は盲導犬デモンストレーションで話していた内容が印象的だったようです。
街で盲導犬を見かけたときは、「声をかけたり、触ったりしないでください」ということはよく耳にしますが、「目を合わせない」ということも大切です。外でハーネス(https://www.moudouken.net/knowledge/)をつけているとき、盲導犬は仕事中ですが、見つめられると人が大好きな盲導犬は意識が人のほうに向いてしまうそうです。

写真2 (1)
PR犬「イザベル」

今年は8月27日(日)のオープンキャンパス(http://www.suw.ac.jp/examination/opencampus.html)にも盲導犬が来ます。ぜひお越しください。

日本盲導犬総合センター「盲導犬の里 富士ハーネス」
http://www.fuji-harness.net/
富士ハーネスは日本で唯一の常時見学可能な盲導犬訓練施設です。皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょう。イベントボランティアや飼育ボランティア(http://www.fuji-harness.net/volunteer/)などを募集しています!将来はパピーウォーカーをしたいですね。

(医療福祉学科 鈴木政史)

人権の森と史蹟を訪ねて

  • 健康福祉学科
  • 2017年7月4日

谷ゼミでは、歴史を通して人権問題に対する知見を深めることを目的に、「国立ハンセン病資料館」と「国立療養所多摩全生園」に行ってきました。

写真① (1)
先ずは、名物「武蔵野うどん」で腹ごしらえ。

写真② (1)

写真③ (1)

写真④ (1)

国立ハンセン病資料館見学の後は、緑豊かな多摩全生園内を散策しました。現在も約190名の元患者さんたちが生活をされています。園内にはさまざまな人権の史蹟がいっぱいです。ちょっとだけご紹介…。

写真⑤
隔離政策の時代、患者の逃亡を防止するために堀を作った残土を盛り固め築山された「望郷の丘」です。当時、この丘に登り二度と帰ることのできない故郷を偲んだそうです。

写真⑥
これは「全生学園跡地」にある卒業記念碑です。子どもも隔離の対象であり、園内で共同生活をしながらここにあった学校に通っていました。

樹木希林さん主演の映画「あん」は、多摩全生園でも撮影されました。映画にも登場する園内にある食堂には、実際に樹木希林さんが着た衣装も展示してあります。そして、あの「どら焼き」も…。
是非、映画を観てから行かれることをお勧めします。

(健康福祉学科 谷功)

もうすぐ七夕ですね

  • 福祉心理学科
  • 2017年6月26日

七夕は、五節句の一つで、7月7日に行われる日本の伝統行事です。

古来、中国では「牽牛(けんぎゅう)」星は農業をつかさどる神、「職女(しょくじょ)」星は織物や裁縫をつかさどる神としてあがめられてきました。そして、この二つの星が天の川をはさんでめぐりあう七夕の日、裁縫などの技術の上達を願うため、「牽牛」星と「職女」星をまつる「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が行われていました。それが日本に伝わり、日本にもともとあった信仰と組み合わさって誕生したといわれています。すでに奈良時代には七夕行事が行われていたそうですよ。
 
現在の七夕まつりといえば、全国的には宮城県仙台市が有名ですね。静岡の清水でも行われていますね。大体、願い事をしるした五色の短冊を笹に飾って星に祭り、朝に川に流すという形が基本のようです。しかし、近年は環境問題もあって川に流すことはしなくなってきたようです。七夕が過ぎると夏休みももうすぐですね。
 
さて、今年の七夕では、どのような願い事をしますか?あなたの願いがかなえられますように。

(福祉心理学科 梼木てる子)

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