大学内紀行 | 静岡福祉大学

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大学内紀行

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学校内の中庭は一年中、花が咲いていて美しい。この中庭をもっと詳しく見てみると、これまで見えてこなかったものが多く見られる。 その中の2つを紹介する。
一つ目はカリンの木である。このカリンの木を10年間観察してみました。カリンの木は毎年春に花を咲かせ、実を結びます。最初は複数の実を結び始めて4月ごろになると、一つずつ実を落とし、自分が育てられる一個、二個を残し、最後まで育てます。今までの観察によれば、2つを最後まで育てたことが一度あり、それ以外は一個しか育たてられませんでした。
これを見ると、植物も自分の能力を把握して欲を出さずに、自分ができる能力に合わせ、次の世代につながる実を結ぶことを見て、多くのことを考えるようになりました。

張① 張②

張③ 張④

張⑤ 張⑥

二つ目は、三本のアオギリの木である。このアオギリ木の苗を、2008年8月5日、静岡福祉大学の中庭に定植した。苗は広島原爆の爆心地から約1.3キロ離れたところで被爆されたが、生き残った樹木の実から育った、いわば「被爆二世」である。この木を本大学に植えた理由は、多くの学生に平和と核を考えさせる為である。
この木を観察してみると成長は遅いが、三本の木の仲の関係は良さそうに見える。
すなわち、平和は急に成長することではなく、ゆっくり成長するものであり、一人で作るものではなく、皆と手を結んで成長させるものであることを語っているように見える。
医療福祉学科(張 昌鎬)

張⑦ 張⑧

張⑨

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