みかん山 | 静岡福祉大学

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みかん山

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藤枝市岡部にある福祉センターの近くの「みかん山」。

これまで、なんどか訪れることがあった場所だが、背後の山の斜面にこんなにみかんがたわわに実っているのは知らなかった。いつもは時間を気にしながら会議室に急いでいるからなのだろうが、今日は少し早めに着いた。何度か春の嵐の突風が吹いて、その度に春らしい陽気になってきたせいもあるのだろう。裏山の斜面が黄色くあざやかに色づいていることに気づいた。

しばし、傾斜のきつい草と土の道を登っていくと、東海道の峠に至る山々と、焼津に向かう平坦な市街地のはるか向こうに、かすかに駿河湾を望むことができた。すばらしい景観だ。普段は忙しく動いている日常の時間のすき間のわずか2~3分のそぞろ歩きが、こんな思いがけない楽しみをもたらしてくれる。

それにしても、いろいろな種類のみかんの色合いの鮮やかさは何だろう。青空と緑の葉とのコントラストはなぜこのように春の訪れを言葉をはるかに超える清冽な感覚で伝えてくれるのだろう。絵の具をいくら混ぜても造れない色、自然の色彩は見事と言うしかない。

そんな驚きと喜びに満ちた時間は、ちょっとした日常のサイドステップによっても手に入れることができる。

2月の終わりのある日の小さな、しかし確かな発見であった。

(健康福祉学科 西尾敦史)

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