食べたい!マンゴ- | 静岡福祉大学

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食べたい!マンゴ-

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会場に入ると、いきなり「うわっ、美味しそう」と誰もが声をあげそうな、マンゴ-に魅了された。白い網のネットに包まれたマンゴ-。「さあ、どうぞ食べて」と言わんばかりの完熟さだ。それって、フルーツの試食会?いえいえ、「星野富弘 花の詩画展」での1コマ。

新聞の「美術展一覧」でみつけて、「星野富弘 花の詩画展」に行ってきた。みなさんご存じだと思うが、星野富弘さんは24歳の時、中学の体育教師としてクラブ活動を指導中に頸髄を損傷し、手足の自由を失ってしまった人。10年近い入院中に口に筆をくわえて横向きで文や絵を描き始めたのだ。絶望の淵からここに至るまでの、壮絶な戦いの日々を想像すると、言葉を失う。「ヒヤシンス」「垣根の沈丁花」「チューリップ」「しらゆり」「たんぽぽ」「つつじ」、さまざまな花の瑞々しさに心を奪われる。懸命に生きようとする草花の命に向けられた星野さんのまなざしを通して、心の癒し、生命の力強さ、生きる喜びをいただいた一日だった。

(子ども学科 橋爪千恵子)

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