「エール」 | 静岡福祉大学

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「エール」

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 現在,NHK「連続テレビ小説」で放映中の「エール」は,僕の郷里福島市出身の作曲家,古関裕而さんをモデルにした物語です。
 僕の出身中学校の校歌の作曲も古関裕而さんのもので,幼小のころから良く耳にしていた名前でした。

 何年も前から,古関裕而さんの物語を連続朝ドラにしよう,ということで福島駅に大きな横断幕が張られているのを目にしていました。その悲願がかなったということで,福島市では号外まででたようです(https://yeg.jp/2019/1212-1.html)。窪田正孝さん演じる,古山裕一は,口下手で,どこか頼りない所がありますが,うちに秘めた思いは強く,周りに助けられながら実力を発揮していきます。訛りも自然で,ああ,福島の人っぽいな(自分も含めて)と思いながら日々みています。

  さて,「エール」という言葉は「応援」という意味で使われていますが,ビールの種類にもエールというものがあります(勿論異なる言葉ですyell ale )。歴史は古く2000年以上前には飲まれていたといわれています。
 世界でヒットしたドラマに「ゲームオブスローンズ」というドラマがありますが,このドラマでは食事の際必ず,ワインやエールを嗜むことになります。階級の高い人たちは主にワインを飲むのですが,大衆の人々が食事をとるパブのようなところではパンを食べながらエールを一緒に飲みまくります。木製のジョッキに注がれた生暖かいエールを飲むシーンを何度となく見ていると,たまらなくエールが飲みたくなってきます。アルコールはある意味,発がん性物質ですが,そのリスクを大幅に超えるだけのすごいポテンシャルを持っているというのが持論です。

  そして,「エール」で思い出すのは,宇宙兄弟という漫画のワンシーンです。主人公の一人,ムッタがお世話になったシャロンおばさんがALSになってしまい,車椅子に座ったシャロンとムッタが会話をしているシーンです。昔,「人は何のために生きているの?」というムッタの問いに,シャロンは「誰かに生きる勇気を与えるために生きているのよ,誰かに勇気をもらいながら」と答えたことを,ムッタは伝えます。生きる意味なんて一人一人違うと思いますし,正答はないですが,この答えはかなり納得できると思ったのを覚えています。

 「エール」を飲みながら,宇宙兄弟を見直したいと思います。

 

ここに載せたビールの写真は,筆者らが撮影した「ホワイトエール」の写真です。
銘柄は「水曜日のネコ」。とても美味しくいただきました。

子ども学科 齋藤 剛

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