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 3月16日に、映画『あん』のDVD(ブルーレイ)が発売される。映画が上映されたのは昨夏で、私も映画館で鑑賞した。『あん』は、ドリアン助川さんが書いた小説を河瀬直美監督が映画化したものである。主演の樹木希林さんは、ハンセン病の元患者の徳江さんという老女を演じている。
 ひょんなことから、ハンセン病の元患者である徳江さんがどら焼き屋さんで働き始め、その店はおいしいと評判になり繁盛する。しかし、徳江さんの事情が分かるや否や、みんなその店には来なくなってしまう。
社会の中にはまだ差別や偏見があることは否めない。その背景には、正しい知識がなかったり、思いがありながらもそれを行動に移す勇気がないことがあったりするのではないだろうか。
 ぜひとも、『あん』のDVDをご覧いただきたい。そして、徳江さんとその周りの人たちの思いに耳を傾けて、差別や偏見がどこから生まれてくるのかを考えてみてほしい。
(健康福祉学科 木下寿恵)

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