健康的な生活習慣 | 静岡福祉大学

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健康的な生活習慣

教員ブログ

こんにちは、先日、私の研究分野の学会である日本体育学会と日本体力医学会に参加してきました。

運動や健康に関する様々な内容の研究発表が行われていました。その中で健康に関するものとして非常に興味的な内容を紹介いたします。

 

皆様はBMIBody Mass Index)をご存じでしょうか?

BMIとは体格指数と呼ばれるもので、[体重(kg)]÷[身長(m)2]で算出される値です。

この値が25以上で「肥満」と判定されます。18.5以上25未満が「普通体重」で、18.5未満が「低体重(やせ)」と判定されます。

このBMIと死亡リスクの関係は、2124程度が低く、18以下または25以上になると高くなります。

すなわち、BMIが小さすぎても(痩せすぎ)大きすぎても(太りすぎ)死亡リスクが高くなると言うことです。

このような関係をグラフで示すと、J型の曲線を示すことから、Jカーブ曲線と呼ばれたりします。

 

普通体重がやはり健康にはよいと言うことですね。

しかし、近年の研究では、このBMIと死亡リスクとのJカーブの関係に健康的な生活習慣が影響していることが分かってきました。

健康的な生活習慣とは喫煙をしない、日に30分程度の運動をしている、健康的な食生活を送っている、飲酒量が適正レベルである(女性:一日のアルコール5-15g、男性:5-30g)といったものです。

健康的な生活習慣を送っている群は、このJカーブがあまり見られないとのことです。

つまり、健康的な生活習慣が少なくて、太りすぎているもしくは痩せすぎている人は、減量したり増量したりするよりもまず生活習慣を見直すことが効果的であると言えます。

 

心当たりがある人は、まず、生活習慣を見直してみましょう!

 

健康福祉学科 太田洋一

 

参考文献

Combined associations of body weight and lifestyle factors with all cause and cause specific mortality in men and women: prospective cohort study. BMJ 2016; 355 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.i5855

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