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手話朗読公演の鑑賞

教員ブログ

少し前になりますが、1010日(月)に愛知県一宮市で行われた、「新・手話朗読公演2022 ~ドンが聞こえなかった人々~ より第二章 山﨑榮子さんと生きる」を観に行ってきました。聴覚に障がいのある山﨑榮子さんが語り継いでいた長崎での被爆体験を、高齢になった山﨑さんの思いを引き継いで、手話朗読を通して、手話通訳士で介護福祉士の杉野実奈さんが演じたものでした。

原爆投下という恐ろしい状況、人びとがパニックになっている混乱を目の当たりにするなかで、聞こえない人たちにとって、「情報が伝わらない」不安は計り知れないものがあったのだろうと思いを馳せながら観させていただきました。また、手話で語り継いでいた山﨑さんの体験を、同じ手話で山﨑さんに代わって演じ伝えることにとても意味があるように思えました。

また、手話朗読公演のあとの講演のなかで、聴覚に障がいのある方が高齢になって抱えている困難さについても触れられていました。聴覚に障がいがある方が高齢になって過ごせる場所(施設等)が全国的に少なく、生まれ育った場所で過ごしたいと思っても地元にそのような場所がないため、県外の限られた場所で過ごしている実情についてお話がありました。被爆体験をされた山﨑さんも、生まれ育った長崎ではなく、現在は兵庫県の施設にいらっしゃるそうです。公演を通してこのような実情があることを多くの人が知り、また、聴覚に障がいのある方が、最後の時期を望む場所で安心して暮らすためにどうすればいいのか考える機会になればと思います。

                (演者の杉野実奈さん)                                                                                                     

                              健康福祉学科 渡辺 央