共同して『協働』を学ぶ | 静岡福祉大学

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共同して『協働』を学ぶ

教員ブログ

1月25日(水)に多職種連携教育(IPE:Interprofessional education)の一環で本学からは渡辺央のゼミ生、鶉領太郎のゼミ生、その他有志の学生と、獨協医科大学附属看護専門学校三郷校の看護学生と共同で演習(事例検討)を行いました。「福祉の専門職と看護師を目指している学生が、共同して事例検討を行うことで、それぞれに専門性の相違点や共通点を知り、他の職種と連携・協働する意義について学ぶ」ことを目的とし、Zoomを用いてグループに分かれ共通の事例について話し合うというものでした。参加学生には事前に事例を読み込んできてもらい、また、事例検討に入る前に、関連した専門用語について互いに説明し合うという機会を設けました。
事例検討においては、「病院の看護師や医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)として、患者や家族を理解するにあたり知りたい情報はなにか」「患者や家族の置かれた状況についてどう考えるか」「具体的に考えられる支援はなにか」などについて、限られた時間ではありましたが、双方これまで学んできたことを土台に意見交換を行いました。
初対面の学生達は、始めは緊張していた様子もありましたが、同じ世代の学生からの意見ということもあるのか、熱心に耳を傾け、真剣にメモをとり、自らも考えたことを積極的に発言していました。話し合いにはそれぞれ学んできた専門性が色濃く表れることを予想していましたが、それはもとより、福祉の学生から患者の身体面の変化に着目した考えや、看護の学生からは患者や家族の「生活」や「想い」に着目した意見など、福祉と医療の視点が重なり合う部分が多く見られたことはとても印象的でした。また、他の人の意見を受け入れて自らの意見を考えなおすなど、互いが歩み寄って事例を読み解いている様子もありました。
実際の医療や福祉の現場は、様々な職種が連携・協働しており、他の職種を尊重し互いにサポートしながら日々取り組んでいます。今回の事例検討会を通して、参加した学生の皆さんには他職種と連携・協働できる面白さを少し実感してもらえたのではないかと思います。

※多職種連携教育(IPE:Interprofessional education)
他の職種の役割や専門性、自身の職業の専門性や責任を理解するための教育
                   
健康福祉学科 渡辺 央 
福祉心理学科 鶉 領太郎

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