前期を終えて | 静岡福祉大学

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前期を終えて

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前期が終わりました。私の授業の受講生は、沢山の課題に追われてさぞかし大変だったと思います。特にゼミ生(3年生)は、ゼミでも発表課題が何回も出され、授業でもレポート課題が出され、さらには社会福祉士の実習準備などもあり、ハードな半年だったと思います。案外、大学生って暇じゃないんですね…皆さんよく頑張りました!

さて、私のゼミでは心理学研究法に基づいた卒業研究を行います。前期3年生ゼミでは、各々が興味のある心理学論文を検索し、その内容をレジュメにして発表してもらいました。その中で、ゼミ生にとっての大きな壁は、統計的に処理された結果の解釈だったと思います。実は、心理学論文の多くは実験や調査で得られたデータに対して統計的検定を行っていて、ほとんどの学生は数値をみるだけでやる気が下がります(数学の苦手意識があるためでしょうか?)。しかも近年の論文では、授業で教わらない統計記号や分析手法もちらほらと…。それでもゼミ生は、必死に自分で統計の本を読み込み、論文の結果を解釈して発表していました(偉いよね!)。前期が終わる頃、「統計分析をした論文を読むことの抵抗感がなくなった」とため息交じりにゼミ生が言っていて、私はしめしめと内心喜んでいました(笑)。

もちろん、統計は心理学研究をするための材料に過ぎないので、統計知識だけでは論文を正しく読むことはできないし、卒業研究もできません。後期は、ゼミでの議論を深めながら心理学研究に必要な科学的思考力を伸ばして、楽しく卒業研究に取り組んでもらえればと私は願っています。

余談ですが、ゼミは私の研究室で行っています。今年の4月に着任したばかりで、今はすっきりとした環境です(広くてありがたい)。これからどれだけ物が増えるのやら…。

(福祉心理学科 小川翔大)

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