ニュース

インドネシア語のあいさつについて

教員ブログ

私の好きな国のひとつにインドネシアがあります。「インドネシアの保健医療とコミュニティ」をテーマに研究していることから、初めて研究で現地を訪れた2012年から現在までの約6年の間に何度もフィールドワークを行っています。大学教員や医師、医学部の学生、イスラム学校の先生、また彼らの家族などのインドネシア人の友達もたくさんいます。彼らとのおしゃべりがとても楽しく、インドネシア語もだいぶ上達しました。研究対象とする国の言語は使いこなせるようになることが特に私の研究分野では求められますので、日常会話やインタビューで使用する言葉だけではなく、文章を書いたり読んだりすることも、上達するように、日々勉強しています。

今日は皆さんに、インドネシア語のあいさつをいくつかご紹介します。

インドネシア語は、日本人がとても習得しやすい言語です。それに、言葉の響きがとてもおもしろいです。
 
「おはよう(5:00→10:00)」 Selamat pagi.(スラマッ パギ)
「こんにちは(10:00→15:00)」Selamat siang.(スラマッ シアン)
「こんにちは(15:00→18:00)」Selamat sore.(スラマッ ソレ)
「こんばんは(18:00→)」Selamat malam.(スラマッ マラム)

Selamatという言葉には、良い意味が込められていて、その言葉そのものの意味は、「おめでとう」「神のご加護を」というものです。「安全な」という意味もあります。
Selamatの後の言葉はそれぞれ、「pagi(朝)」「siang(昼)」「sore(夕)」「malam(夜)」を表しています。

「お元気ですか?」Apa kabar?(アパ カバール)、Bagaimana kabarnya?(バゲマナ カバルニャ)
「元気です」Baik-baik saja.(バイク バイク サジャ)

Apa(何)、kabar(知らせ、ニュース)という言葉からできている、定番のあいさつです。
Baik(良い)を二つ重ねて、さらにsaja(~だけ、~のみ)をつけて、これも決まった答え方です。

上記の挨拶のほかに、イスラム式のあいさつと返事を覚えておくと、「あれっ、この日本人、意外な言葉を知ってるぞ」ということで、インドネシアで大多数を占めるイスラム教徒の人たちに喜ばれます。

「(イスラム式の)こんにちは」Assalamu ‘alaikum.(アッサラーム アライクム)
これに対する返事の「こんにちは」Wa’alaikum salam.(ワライクム サラーム)

私はイスラム教徒ではありませんが、私の現地の友人のほとんどがイスラム教徒ですので、会ったときだけではなく、別れる時も、電話口などでもこれを使うことがあります。

先程のApa kabar?(お元気ですか?)に対しても、私は、イスラム式にAlhamdulillah(アルハムドゥリッラー)と「神様に感謝します」と答えます。実際には、「おかげさまで」という意味合いで私は使っています。

その他にも、
「どこ行くの?」Mau ke mana?(マウ ク マナ)
「どこから来たの?」Dari mana?(ダリ サナ)
「もう食べた?」Sudah makan?(スダ マカン)

こうした言葉も、軽いあいさつとしてよく使われます。

私は、よく、Sudah makan?とあいさつされることが多いです。それは別に私が食いしん坊だからというわけではありませんよ。
このあいさつに対し、「まだ(食べていない)」(Belum.)と本当のことを答えると、インドネシア人は、「これは大変だ、早くご飯を食べさせてあげなくちゃ」と心配してしまいますので、あいさつ代わりに言われた場合は、「うん(食べたよ)」(Sudah.)と返事をしておくほうが無難です。

あいさつの言葉として、感謝の言葉も大事ですね。

「ありがとう」Terima kasih.(トゥリマ カシ)
「どういたしまして」Sama-sama.(サマ サマ)
あるいは、Terima kasih kembali.(トゥリマ カシ クンバリ)

この「ありがとう」には、Kasih(愛)をTerima(受け取る)という意味が込められています。
また、「どういたしまして」のSama-sama(サマ サマ)という響きも、日本語の「お互いさま」のようで、覚えやすいですね。このsama(サマ)は、「同じ」という意味ですので、「みんな同じさ。お互いさまだよ」という感じですね。
私はもうひとつの「どういたしまして」の言い方も好きですね。Kembaliというのは、「返す」という意味です。「私のほうも、あなたにこの感謝の気持ち、愛をお返ししますよ」ということです。

そして、相手に謝る時の表現です。
「ごめんなさい」Minta maaf.(ミンタ マアフ)
「大丈夫」Tidak apa-apa.(ティダ アパ アパ)

このTidak apa-apa.は、謝ってきた相手に対して、「大丈夫だよ」「気にしないよ」「構わないよ」「問題ないよ」と返すときに使いますが、日常的なほかの場面でも、「大丈夫?」と相手に尋ねたり、それに「大丈夫だよ」と答えたりする時にも、よく使います。
私はこのTidak apa-apa.という言葉も好きです。

皆さんがもしインドネシアに旅行する機会があったら、ぜひ使ってみてくださいね。シャイだけど、人懐っこくて、明るく、心の広いインドネシア人が多いですので、きっとすぐに仲良くなれますよ。そして旅先の言葉を覚えて使ってみるのは、とても楽しいですよ。

安留孝子(福祉心理学科)