『福祉』が社会を変える これからは『福祉で元気な町(地域)づくり』 | 静岡福祉大学

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『福祉』が社会を変える これからは『福祉で元気な町(地域)づくり』

教員ブログ

『精神保健福祉相談援助の基盤』の授業で、精神障害といわれる人たちが、今まで如何に厳しい生活を余儀なくされてきたか(今も残っている)、そして今はどうか、将来はこうありたいという夢など期待を込めて学生に語り伝えている。

○時代は変わり福祉も変わる。
昔は障害者は遺棄排除されていた。近代になり困窮者・高齢者・障害者等を救助や措置し保護へと変わった。この最近は『契約福祉』ということで、サービス提供側と利用者は対等でフラットな関係となり、双方の契約によりサービス成立という時代となった。前進したものである。まだまだ変わると思われる。

○外で活躍する当事者
 今は街中や田の畔道でも車椅子の人を見かける。ジッと耐えていた当事者の方々が動き活躍し始めたのである。小さな駅でもエレベーターが設置され、遅ればせながらも障害者雇用率も引き上げられ環境も改善されつつある。つい先日は藤枝で、精神障害についての体験発表会が開催され、多くの聴衆の前で当事者が堂々とご自分を語っていた。WRAP(ラップ)という当事者グループの元気回復クラブも県内で活躍している。当事者の主体的な動きが広がりつつある。

○福祉が町づくりに参加
 昔にぎわった商店街がどこもシャッター通り。あるNPOが1店舗のシャッターを開け就労支援事業を開始した。するとシーンとしていた所に利用者の足音や挨拶の声が聞こえるようになった。右上がりムードの一つである。全国の所々にそのような例は沢山ある。福祉の活動により町が発展したという事例も報告されている。

○『福祉の元気』が元気な地域に!
 景気が右上がり傾向と云うものの、まだまだ社会全体は閉塞感。今こそ当事者のポテンシャルエネルギーの発揮のチャンス。この力を地域の産業や諸活動とコラボして、元気な福祉活動が展開すれば、必ずや地域も元気になること間違いなし。福祉活動はその『キー』を握っていると思える。

 
(福祉心理学科 山城厚生) 

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