第12回心理学検定の団体受検 | 静岡福祉大学

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第12回心理学検定の団体受検

教員ブログ

 7月に入り、いよいよ夏休みが近づいてきました。

 夏休み中の8月18日(日)、全国で「第12回 心理学検定」が開催されることを皆様はご存じでしょうか。 心理学検定は、心理学の知識を測る検定で、子どもから大人まで誰でも受検が可能です。2008年に第1回が実施され、その時の受検者は全国で1,210名でした。それから10年を経て、昨年(2018年)に実施された第11回では受検者が5,026名まで増加しました。

 

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 静岡福祉大学では心理学検定を「奨励資格」として、福祉心理学科に所属している学生の客観的な理解度のチェック、社会福祉士・精神保健福祉士などの国家試験対策(主に「心理学理論と心理的支援」の科目)、心理系大学院の受験対策に活用していました。 しかし、静岡から最も近い受検会場であっても、名古屋か東京まで行かなくてはならず、多くの学生にとっては金銭的に受検が難しい現状にありました。

 そのため、静岡福祉大学では第11回から心理学検定の団体受検を実施しました。団体受検を実施すると、所属大学での受検が可能となり、受検料も割引されます(団体受検は本学学生、教職員のみ可能です)。そして、今年度で静岡福祉大学の団体受検は2回目となります。

 

 昨年は、学生40名全員が初めて心理学検定にチャレンジしました。認定資格は「特1級」(全10科目合格)、「1級」(A領域4科目を含めて計6科目合格)、「2級」(A領域2科目を含めて計3科目合格)とありますが、本学は1級合格者が3名(7.5%)、2級合格者が10名(25%)となりました。心理学を学び始めたばかりの1年生でも、2級合格者が2名もいたことは素晴らしいです。

 ちなみに、一度合格した科目は5年間有効になるので、次年度以降は未合格の科目だけを受検すれば良いのです。 なお、一度に受検できる科目数は「3科目」、「6科目」、「8科目」から選ぶことができます。少しややこしいのですが、10科目全てを受検するためには最低2回の受検が必要になるのです。つまり、2回目の団体受検となる今回は、ついに「特1級」合格者がでるかもしれません。 学生の皆さんには実力を発揮して頑張ってほしいです。

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 少し余談になりますが、本学で心理学検定を受検する学生たちは自発的に心理学の勉強を行い、自ら希望して心理学検定の受検をしています。 勉強方法やわからない内容については教員に質問したり、学生同士でも検定の勉強について話し合っている姿も見られました。

 教員として、そのような学生の姿を見ると大変嬉しい気持ちになるのですが、老婆心から受検料や参考書代などお金の心配も心のどこかでしてしまいます。 (自分が大学・大学院の学費等などで大変苦労した経験があるので…笑) でも、受検料を払って心理学検定に挑むからこそ、その分の成果を出そうと一生懸命になって勉強できるのだと思いました。

 

 話がそれましたが、「学生が自発的に勉強するきっかけ」をつくる上で、心理学検定の団体受検はとても良い効果があると感じています。 そして、学生が能動的に学ぶための教育環境づくりも、大学教員の大事な役割だと思っています。 心理学検定の勉強は大学で学ぶ心理学の予習・復習にもなりますし、学生同士が声を掛け合って勉強する雰囲気も増えているような気がします。

 心理学検定の結果も大事ですが、検定に向けて一生懸命勉強してきたプロセスこそが大事です! 試検まであと1か月!受検される学生の皆さんは、引き続き頑張ってください(前期の定期試験の勉強も忘れずにね)。

 心理学検定HPのリンク→http://www.jupaken.jp/

 

 福祉心理学科 小川 翔大

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