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東風吹かば・・・ (教員ブログ)

教員ブログ

「皆様、あけましておめでとうございます」・・・はて、何が「明けまして」おめでたいのでしょうか?・・・そう、年が改まって(年を越せて)、無事、新たな年を迎えることが出来たのでおめでたいという意味ですね。近くにコンビニがある現代では何が目出度いのかイマイチぴんと来ませんが、「DR.STONE」の石上村にみられるように、狩猟採集民にとって冬を(年を)越せるか否かは不確定要素が多く、無事越せることは祝うに足る吉事だったと推察できます(三が日の間スーパーが開いておらず冷凍食品で過ごしたくらいで文句を言ってはいけませんね(笑))。

ところで、皆様は初詣には行かれましたか?試験を控えた方々は、表題の歌で有名なあの方のところに詣でた方もいらっしゃることと存じます。そう、あのお方とは、特級呪術師の五条先生や乙骨くんの祖先にあたる、日本三大怨霊(あとの二人は平将門と崇徳天皇)の菅原道真様のことです(くわばら、くわばら)。おっと、怨霊とはいいましたが、(失礼)、元々神童と呼ばれ、実力で右大臣まで出世された方(周囲の妬みにより無実の罪で左遷されただけ)ですから、お参りされた受験生の皆様には、霊験あらたかと思して安心して試験に臨んでいただければと思います。

さて、「東風吹かば、にほひをこせよ、 梅花、主なしとて、春を忘るな」(菅原道真 『拾遺和歌集』巻第十六より)で歌われた「東風」(こち)とは、春風を表しているといいます。そこでふと思ったのですが、東の他に、風邪、、、もとい「風」には呼び名があるのでしょうか?

「南風」は「はえ」、「北風」は「きた」、「北風」や「東北風」は「ならい」、「東南風」は「いなさ」等がある様ですが、、おや、「西風」にはこれといった固有の名前が無い様ですね(「にし」と読むことはある様ですが)。我々東方の民には馴染みが無いこの西風ですが、西方のギリシャでは、西風の神はゼピュロス(Zephyros)と呼ばれ、4柱の風の神(アネモイ)の中では最もおだやかで、春の豊穣をもたらすとされています。有名なボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」でヴィーナスに絵の左側(つまり西側?)から息を吹きかけているお方です。

箱根駅伝では、「風が強く吹いている」中、故人を含め様々な想いを胸に(背に?)学生達が走り抜けていきましたが、次は道真公やゼピュロスに誘われて、受験される方々に温かい風(追い風?)が吹くことを祈っております。
                                 福祉心理学科 飛田 義幸