ノゲ と わたし | 静岡福祉大学

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ノゲ と わたし

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年末にわたしの研究室にやってきた、亀さん。
お正月飾りなのだが、インテリアとしてそのまま飾ってもよい、という店主の言葉を真に受け、そのまま飾っている。

しっぽのように垂れている稲は、古代米だ。
古代米にはノゲ(ノギ:禾)と言われる毛のようなものが生えている。外敵から身を守るために生えていたらしい。しかし現代の稲は、人間が作業しやすいように改良され、ノゲは生えていない。

昨年のいまごろ、わたしは骨折をした。右ひじの内側だった。
約1ヶ月間、肘から手首にかけてギプスをして過ごしたのだが、ギプスを外すと、ちょうど骨折をした辺りの皮膚にだけ、うっすらと産毛が生えていた。まさに、その辺りにだけ。怪我をした箇所を守ろうと、生えたのだろうか。(ちなみに、産毛はいつのまにか無くなっていた。)

「人間と稲のゲノム(全遺伝情報)は、約40%が同じ。人間は、稲や桜の木とも繋がっている。」という内容の新聞記事を思い出した(子ども学科・岡村先生の授業で扱われた記事)。人間も稲も、自然界の同じなかま。研究室で亀さんを眺めていたら、ふと、そんなことに想いを馳せたのでした。

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(子ども学科 八木朋美)

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