優しさに包まれて | 静岡福祉大学

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優しさに包まれて

教員ブログ

お正月早々、実家の庭で転び、左足の第5中足骨基部を亀裂骨折してしまいました。この骨折は、下駄を履いているときに足を捻るとよく起こるので「下駄履き骨折または下駄骨折」ともいわれています。私の場合は、下駄ならぬサンダルを履いていました。あっという間の出来事でした。
2週間ほど自宅で安静にして大学に復帰すると、隣の研究室の先生が大学での移動用にと車いすを持ってきてくださいました。私が実家にあった亡母の短めな杖を支えにする姿を見て、私にあった長さに調整できる杖を持ってきてくださった先生もいらっしゃいました。他の先生方も心配して研究室に訪ねてきてくださいました。それからの日々は、先生方のご親切に頼ってしまい、すっかりご面倒をおかけしています。つい先日まで、研究室(私の研究室は2階にあります)から離れたところにあるエレベーターまで車いすで私を運んでいただき、朝は1階から2階へ、帰宅時には2階から1階へと移動していただいていました。その上、大学のことばかりではなく、焼津で一人暮しをする私のために、お買い物なども気にかけてくださり、不便なく日常生活が送れるようにお手伝いくださいました。それも私が気兼ねすることのないようにお声をかけてくださったのです。
先生方だけではなく学生たちにも親切にしていただきました。授業で配布物があれば“配りますよ!”と快く申し出てくれたり、ドアを押さえてくれたり、・・・気がついたことをさりげなく手助けしてくれました。怪我をしたことは不運でしたが、大学に溢れる優しさに包まれるという幸運ももたらしてくれました。周囲の方々に支えられて生きていることを実感しながら感謝する日々を過ごしています。
季節は厳しい寒さから早春の日差しに変わり、キャンパスの裏手の川辺には河津桜が咲いています。皆様のお蔭で足の怪我も順調に回復し、春の日差しを満喫する日も近付いてきています。

だんだんに水の光に薄氷  深見けん二

(医療福祉学科 加藤あけみ)

車いす

優しさ溢れる車いす!

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