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「新しい生活様式」が始まる

教員ブログ

 新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議より、「新しい生活様式」の実践例が示された。コロナとの闘いは長丁場になりそうであるが、感染拡大を防ぎながら充実した日常生活を送るための「新しい生活様式」である。

 実践例によると、日常の買物場面では ・1人または少人数ですいた時間に ・計画を立てて素早く済ます ・サンプルなど展示品への接触は控えめに ・通販も利用 というものだ。食事場面では ・大皿は避けて、料理は個々に ・対面ではなく、横並びで座る ・料理に集中、おしゃべりは控えめに ・持ち帰りや出前、配達も。また、公共交通機関を利用する時には ・会話は控えめに ・混んでいる時間帯を避ける ・徒歩や自転車の利用を考えたりする といった具合である。

 何だか、そっけなくって、味気ない。少し前の中学や高校の規則のようでもある。
 生活様式(ライフスタイル)はその人の価値観に基づく仕事、学び、趣味、交際など生活の仕方であり、個性を表すような生き方である。こうありたいとか、こういうことを大事にしたい、という思いや願いがこもっている。たとえば、食事をしながらのコミュニケーションは、家族のつながりや子育てにおいてきわめて重要で、これを大切にしたいと思う人は多い。コロナウイルスも怖いが、これらをやめたりすることも、怖いことだ。

 上の実践例が味気なく感じられるのは、「通販も利用」「持ち帰りや出前、配達」「徒歩や自転車の利用」以外に、思いや願いが込められていないからで、だだ「3密」回避の点から望ましいとされる生活様式だからである。ところで、思いや願いをこめるのは、私たち一人ひとりである。
 緊急事態宣言のもと外出自粛が続く中で、オンライン飲み会やオンライン帰省というのがあることを知った。思いや願いを大切にした生活の工夫をすることを楽しみとしたい。
 

 社会福祉学部 福祉心理学科 渡邉 明廣

 

初夏の千框棚田(菊川市)  筆者撮影